* * * *
*

* ヴォイニッチの科学書
番組アイコン 科学技術コミュニケーター中西貴之とアシスタントBJが最新の科学情報をインターネット放送局「くりらじ」からけっこうわかりやすくお届けするネットラジオ科学情報番組です。
オフィシャルサイトhttp://obio.c-studio.net/science/
*
 中西 貴之、BJ

トップページ

*

*

ヴォイニッチの科学書
2006年
07月29日更新
Chapter-120 サイエンスニュースフラッシュ
・世界最古の作物はイチジクだったというお話
・テスト前にはミルクチョコレートを食べましょうというお話
・生命生存可能領域に見つかった惑星のお話
・地球には3個の月があったのお話
・がんばって働くミジンコのお話。
*
 HPに貼る
*
MP3(1部/3.67MB)
2006年
07月22日更新
Chapter-119 広い宇宙に地球人しか見あたらない50の理由のうちの10の理由
 ノーベル賞物理学者のエンリコ・フェルミは世界最初の原子炉を完成させ、原子核分裂の連鎖反応の制御に史上初めて成功した科学者で、自然に存在する元素に中性子を照射することによって、40種類以上の人工放射性同位元素を生成させることに成功し、1938年にノーベル物理学賞を受賞しました。
 ある日「もし恒星間航行を可能とする宇宙人がいるなら、なぜこの地球にやって来ないのか?」と、お昼ごはんを仲間の物理学者と食べながらふと考えたとされています。フェルミが異星人はいると考えていたのか、いないと考えていたのかは記録には残っていないようですが、おそらくフェルミは高度な文明を持つ異星人はいると信じており、それならばなぜ地球に彼らが来ていないのか施策を巡らせていたのではないかと思われます。
*
 HPに貼る
*
MP3(1部/4.57MB)
2006年
07月15日更新
Chapter-118 次世代燃料
 独立行政法人産業技術総合研究所が発行している広報誌、産総研TODAYの2006年7月号では「木材から軽油を連続合成する新しいプロセス」と題して、わが国で初めて、木材から軽油を連続的に合成することに成功したとの発表がありました。軽油は、日本において、年間4000万キロリットル使用されてますが、軽油には有害な硫黄分含まれているため、サルファーフリーとよばれる硫黄含量が重量あたり10万分の1以下の経由の使用が望まれています。今回開発された木材から作られた経由は硫黄含有率がたいへん低いため、クリーンな軽油の合成に適したエネルギー源の一つと考えられています。
*
REALストリーミング アナログ回線 /HTTPストリーミング アナログ回線
 HPに貼る
*
MP3(1部/3.19MB)
RA(1部/1.58MB)
2006年
07月08日更新
Chapter-117

熱中症
 熱中症の季節になります。これから気温が上昇する季節になると、暑さのために様々な体調不良が発生する可能性があります。熱中症は死に至ることも珍しくありませんが、そのような危機的な熱中症は次のようなケースで起きます。
・異常な日照により高齢者、幼児などの体力の劣っている人に発症する場合
・閉鎖的空間や炎天下などの劣悪な環境における労働が原因となる場合
・スポーツが原因となる場合

脳は自分の身体に起きる時系列の変化を予測している
 研究チームは、右手と左手に少し時間をずらして刺激を加える、という作業を何回も繰り返すと、左右の手に同時に与えた刺激が、繰り返した刺激と同じ順序に感じられるようになることを見出しました。この錯覚は皮膚の感覚器からの情報に加えて、事前の経験を総合して判断する「ベイズ推定」と呼ばれる効率の良い推定法で良く説明できました。
*
REALストリーミング アナログ回線 /HTTPストリーミング アナログ回線
 HPに貼る
*
MP3(1部/3.72MB)
RA(1部/1.84MB)
2006年
07月01日更新
Chapter-116
・天の川銀河とアンドロメダ銀河は昔、衝突していた
 私たちの住む天の川銀河と、地球から230万光年離れたアンドロメダ銀河は、今から100億年前に衝突しており、マゼラン星雲などの二つの銀河の周辺の小さな銀河はこの時の衝撃で誕生したという説が愛知教育大学沢教授、名古屋大学藤本名誉教授の共同研究グループによって提唱されました。
・植物の生物時計
 生物時計とは生物の身体の中にある時間を測定する仕組みのことです。この仕組みによって生物には約24時間のサーカディアンリズムが生まれ、睡眠・覚醒、血圧・体温、ホルモン分泌といった広範な生理機能に影響を与えています。飛行機で長距離を移動した際などにすぐには現地の昼夜のリズムに体長を合わせることができず時差ぼけが生じたりします。人間以外の動物においても蚊が夕方になるとか柱を作ったり、野生の動物が夜・昼で活動のパターンを変えているのも生物時計によってコントロールされています。このメカニズムについては、日本の理化学研究所の研究成果として、時計に関わる16個の遺伝子が選び出されており、これらの遺伝子がネットワークを形成して活性化、不活性化を繰り返してリズムを生み出しているものと考えられています。
*
REALストリーミング アナログ回線 /HTTPストリーミング アナログ回線
 HPに貼る
*
MP3(1部/4.75MB)
RA(1部/2.34MB)
2006年
06月24日更新
Chapter-115 サイエンスニュースフラッシュ

 コーヒーが健康に良いか悪いかは、各人の遺伝子を診断してからでなければ何とも言えないようです。
 カナダトロント大学の研究チームの研究成果によると、カフェイン分解速度の違いによってコーヒーが体に与える影響は様々であるようです。コーヒーに含まれているカフェインはCYP1A2と呼ばれる酵素で分解されその効果を失いますが、CYP1A2の遺伝子のわずかな違いによって、カフェインが分解される速度が人によって異なっています。カフェインを分解するのが遅い人は1日に2杯(500cc)以上のコーヒーを飲むと心筋梗塞の危険が高まる恐れがあり、4杯以上飲むと心筋梗塞の危険度が64パーセントも上昇しました。
*
REALストリーミング アナログ回線 /HTTPストリーミング アナログ回線
 HPに貼る
*
MP3(1部/4.27MB)
RA(1部/2.11MB)
2006年
06月17日更新
Chapter-114
ヒト羊膜成分を用い、ヒトES細胞から高効率に神経細胞を産生
  パーキンソン病の生化学的な原因は脳の線条体と呼ばれる箇所におけるドーパミンと呼ばれる神経伝達物質の欠乏です。この欠乏はドーパミンの供給に関わっているドーパミン神経の減少によって生じます。ヒトを含む哺乳類動物の中枢神経系のニューロンは非常に再生能力が低く、一旦損傷すると自然には回復しにくいことが知られています。したがって、今のところ、パーキンソン病は発症すると完治させることはできませんが、薬物療法や外科的治療によって症状を改善させることは可能です。薬物療法、外科的治療に続く第三の治療方法として移植・再生医療が期待されており、1980年頃から様々な検討が行われていますが、皮膚などと異なり、失われたドーパミン神経は他から持ってきて移植するということができないため、ドーパミン神経として機能する、あるいはドーパミン神経に変化する何かを移植しなければならないのですが、その「何か」の決定打が無く、一部交感神経の自家移植などが行われている以外はいまで実用化されていませんでした。
*
REALストリーミング アナログ回線 /HTTPストリーミング アナログ回線
 HPに貼る
*
MP3(1部/3.25MB)
RA(1部/1.61MB)
2006年
06月10日更新
Chapter-113 私たちはどこから来たのか
 一九世紀中頃、細菌学者パスツールによって生物は自然発生しないことが示されて以来、生命誕生のしくみは大きな謎となっています。最も有力な説は化学進化説と呼ばれるもので、海中で非常に単純な構造の物質である無機物から炭素原子同士が複雑に結合した有機物が生まれ、この有機物どうしがさらに結合してより大きくて複雑な有機物が形成されたという説です。
*
REALストリーミング アナログ回線 /HTTPストリーミング アナログ回線
 HPに貼る
*
MP3(1部/4.62MB)
RA(1部/2.28MB)
2006年
06月03日更新
Chapter-112「成層圏化学気候モデルを用いたオゾンホールの回復予測」と「アスペルガー症候群」
 国立環境研究所が採用したのは東京大学気候システム研究センターと共同で開発した成層圏化学気候モデルと呼ばれる数値モデルです。このモデルにフロンやハロンなどオゾン層破壊関連物質の将来の放出予測や二酸化炭素などの温室効果ガスの今後予想される濃度変動を考慮に入れて、将来のオゾン層の変化についてのシミュレーションを行い、今後オゾンホールは更に拡大するのか、オゾンホールはいつ頃回復すると期待されるかを予測しました。
 アスペルガー症候群は認知・言語発達の遅れがないこと、コミュニケーションの障害がないこと、そして社会性の障害とこだわりがあることで定義されますが、コミュニケーションの障害があるものをアスペルガー症候群と呼ぶか、無いものをアスペルガー症候群と呼ぶかの違いで2種類の定義があるようですが、一般にはコミュニケーションの障害も併せ持つ症例をアスペルガー症候群と定義しています。
*
REALストリーミング アナログ回線 /HTTPストリーミング アナログ回線
 HPに貼る
*
MP3(1部/3.61MB)
RA(1部/1.79MB)
2006年
05月27日更新
Chapter-111 プリオンタンパク質に関する研究の最前線
 プリオンとはタンパク質を意味するproteinと感染性を意味するinfectionを合わせた発見者でノーベル賞受賞学者のプルシナーによる造語です。プリオンタンパク質は様々な動物の体内に存在していますが、もともとの形である正常型と、タンパク質を構成するアミノ酸でできた鎖の折りたたまれ方が変化した異常型があります。異常型プリオンタンパク質は様々な病気の原因であると考えられています。それらは人ではヤコブ病、プリオン病、クールーなど、牛ではBSEと略される牛海綿状脳症、羊ではスクレイピー、その他、シカやサル、猫などでも異常型プリオンタンパクが関係していると思われる病気が見つかっていて、発症する動物種ごとに異なる名前が付いていますが、これらすべてがプリオン病で総称して伝達性スポンジ状脳症といいます。
*
REALストリーミング アナログ回線 /HTTPストリーミング アナログ回線
 HPに貼る
*
MP3(1部/5.00MB)
RA(1部/2.47MB)
>>次へ

*