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* ヴォイニッチの科学書
番組アイコン 科学技術コミュニケーター中西貴之とアシスタントBJが最新の科学情報をインターネット放送局「くりらじ」からけっこうわかりやすくお届けするネットラジオ科学情報番組です。
オフィシャルサイトhttp://obio.c-studio.net/science/
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 中西 貴之、BJ

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ヴォイニッチの科学書
2007年
09月29日更新
Chapter-175 ディスレクシア
 ディスレクシアは知的能力は正常であるにもかかわらず、文字が読めないという病気で発症のメカニズムも医薬品や外科的手術による治療方法も見つかっていません。ディスレクシアは先天的なもので、小学校に入学し授業を受けるのに支障が生じることによって親や教師が子供の異常に気づくケースがほとんどです。アメリカでの発症率は文献により差があるものの10〜15パーセントと非常に高いことが知られています。日本では詳細な調査は行われていませんが、音読が上手にできない小学生のうちの半分はディスレクシアであるという説や、小学生の7〜10パーセントがディスレクシアであるという説などがあります。
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MP3(1部/4.22MB)
2007年
09月22日更新
Chapter-174 シリーズ今週の人工衛星「WMAP」
 宇宙は宇宙マイクロ波背景輻射に満たされています。宇宙誕生直後、電子は空間を高密度で自由に飛び交っていました。密度の高い電子によって光でさえ進路を妨害されて前に進むことができませんでした。宇宙誕生から38万年が経過した頃、陽子が自由電子を捕獲して水素原子を作ったことにより、電子が原子核の周辺に集められ空間に隙間ができました。その結果、光は散乱されることがなく、直進することができるようになったのですが、宇宙マイクロ波背景輻射はそのときの光がその後宇宙の膨張と共に希釈されたものです。
 WMAPは宇宙マイクロ波背景輻射を宇宙空間から観測することを目的とした人工衛星ですが、その成果として最も有名なのは宇宙の年齢の決定です。最新の解析結果では宇宙の年齢は137億3000万歳とされています。
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MP3(1部/2.84MB)
2007年
09月15日更新
Chapter-173 塗り絵は脳を活性化させるか?
 人口の高齢化が進む中、脳機能維持は大きな問題となっていますが、塗り絵やなぞり書きが脳の機能維持や向上に役立ち、ある種の神経性疾患の治療にも役立つのではないかと最近注目を集めています。
 一方、現代社会では多くの人がストレスに苦しんでいます。塗り絵はストレス解消にも非常に効果的であると最近考えられるようになってきました。ストレスの原因は数え上げればきりがなく、睡眠不足、疲労、食欲不振、病気など内面的なもの、騒音、振動、温度、悪臭など物理あるいは化学的なもの、家族関係や職場環境など精神的なものがあります。ストレスはひとまとめにしてストレス症候群と呼ばれる全身のあらゆる臓器に影響を与えその機能を低下させたり異常を起こしたりすることが知られており、脳も大きな影響を受けています。
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MP3(1部/2.21MB)
2007年
09月08日更新
Chapter-172 サイエンスニュースフラッシュ 2007年8月号
・日本の一番暑い日
・その前日は北極の氷が最小に
・葛飾北斎も使ったプルシアンブルーで冷房効率改善
・細胞もゴミは分別している
・直感の解明に挑む
・「かぐや」打ち上げ日程が決定
・「はやぶさ」も順調に飛行中
・「フェニックス」打ち上げ成功
・太陽が4つの世界
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MP3(1部/3.51MB)
2007年
08月25日更新
Chapter-171 日本の十大発明家の中の5大発明家
豊田佐吉 木製人力織機・自動織機
御木本幸吉 養殖真珠
高峰譲吉 アドレナリン
池田菊苗 グルタミン酸ソーダ
鈴木梅太郎 ビタミンB1

※もっと詳しく10人全部読む>>ヴォイニッチの科学書プレミアム
http://premium.mag2.com/mmf/P0/00/48/P0004839.html
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MP3(1部/3.90MB)
2007年
08月18日更新
Chapter-170 地震観測・地震予知
 現在、日本の地震発生予測は各地に合計4000基も設置された多くの観測機器のデータを常時収集し、コンピューターでモデルに当てはめシミュレーションすることによって行う手法が研究されていますが、このような方法がとられるようになったきっかけは1995年の兵庫県南部地震でした。それ以前の地震予知は地震の前兆現象を観測し、どのような前兆現象がどのような地震と結びつくかという研究が中心でした。

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MP3(1部/3.94MB)
2007年
08月11日更新
Chapter-169 サイエンスニュースフラッシュ 2007年7月

口数が多いのは男か女か
完全な子供マンモス
国内最大級の草食恐竜、頭骨の一部を兵庫で確認
二足歩行のメリット
深海底熱水噴出口に住む微生物のゲノム解読に成功
DNA電線
有機化合物のシス・トランスの違いが目で見える
肺がん遺伝子を特定
やってみたら簡単にできた次世代ナノテクノロジー材料

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MP3(1部/3.32MB)
2007年
08月04日更新
Chapter-168
前半:ブレインバンク
 生前の意思に基づいて死後脳を収集・保存し医学の研究に役立てようとする施設をブレインバンクと呼び、民間の巨大病院や研究施設ではすでに脳標本の収集が始まっています。しかし、今のところ公的施設はなく、診断や研究利用に関する統一基準もないため、現在日本神経病理学会において死後脳の取り扱い基準と診断基準について論議がすすめられています。欧米においては1960年代から大学や公立病院にブレインバンクが設立され、アルツハイマー病などの患者の脳標本などが蓄積され、研究に活用されてきました。

後半:燃料電池電車クヤR291のテクノロジー
 燃料電池は水の電気分解の逆反応で電気を生み出します。燃料となる酸素と水素のうち、酸素は空気中の酸素を取り込んで使用しますが、水素は大気圧の300倍の高圧でボンベに封入して積載しています。
 鉄道総研で開発された燃料電池電車は形式クヤR291型で1両編成、18.75kWの燃料電池を8基搭載し、電圧は900V。燃料電池の総重量は1.65トン。1両編成の2軸ボギー車で片方の台車に出力95kWのモーター2台を搭載し、それぞれの車軸を駆動します。研究施設の中でしか走行実験は行われていませんが、燃料電池のみでの走行が可能です。
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MP3(1部/5.25MB)
2007年
07月28日更新
Chapter-167「レアメタル問題」
 レアメタルは日本語では希少金属と呼ばれるますが、産業上非常に有用性が高いものの大量に入手することが難しい金属のことで、入手が難しい理由としては埋蔵量が限られている、存在が地理的に偏っている、使用するに十分な純度で得ることが難しいなどが挙げられます。
 鉄などの大量に利用できる金属はベースメタルと呼びます。産業的に利用されるレアメタルの量はベースメタルの1/10〜1/1000とわずかですが、レアメタルは産出国が軒並み供給抑制政策をとっており、製造には必須でしかもほとんどのレアメタルは代替材料が見つかっていないため、近年世界的に需給が逼迫(ひっぱく)しています。
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MP3(1部/2.99MB)
2007年
07月21日更新
Chapter-166
粘菌問題

 単細胞生物の粘菌の細胞の中には細かく枝分かれした管状のネットワークが観察されます。この管の中を原形質つまり、タンパク質を含む細胞質が高速で大量に移動し、摂取した栄養分はこの管を通じて広大な細胞内に行き渡ります。この管は必要に応じて伸びる方向や太さを様々に変えることができます。管の形が変わるとゾルの流れる方向や量が変わりますのでそれが細胞の変形となって粘菌は移動します。この移動は目的を持っており、粘菌にとって不適切な環境から逃れたり、エサの多い環境を求めて移動したりします。脳も神経系も持たない単細胞生物がどのようにしてこのような情報処理を行っているのでしょうか。その答えは粘菌の迷路解きにあるようです。
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MP3(1部/3.11MB)
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